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「ケホッ‥。分かった。」
「え?」
「俺の一番になれるように頑張れ。」
‥許してくれた‥‥?
っていうか、伝わった?
私の気持ち、伝わった‥‥
分かってくれた‥
‥よかったぁ‥‥‥
「う、うん!‥‥じゃなくて!はい!」
舞い上がってしまい、タメ口になってしまった。
一番の生徒になるなら、これから気をつけなきゃね。
「ケホッ、‥‥‥がと‥。」
先生が何か言ったみたいだったけど、上手く聞き取れなかった。
何ですか?と聞こうとしたら、調度保健の先生が保健室に入ってきた。
「ごめんね。ポットにお湯が入ってなくて、沸かしてたら遅くなっちゃったわ。」
先生との会話に集中していた私は、ビクッと肩を揺らした。
「あ、すみません。ありがとうございます。由梨、行こう」
「‥うん。」
二人で、失礼しました、と言って保健室を出た。
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