一番

11/11
前へ
/123ページ
次へ
  キーンコーン 「ケホッケホッ。じゃあ終わり。今日は礼しなくていいから。」 そう言うと、先生はすぐに教室から出て行った。 「ちょっと私、お湯返してくる!!」 「えっ、美奈!?」 美奈は一目散に教室を出て行った。 私は疑問に思い追い掛けたが、美奈はもういなかった。 キーンコーン 授業始まりのチャイムが鳴ると同時に、美奈が教室に入ってきた。 少し息を切らしていた。 「美奈、どうしたの?」 「えっ、あ、なんでもないよ‥。」 「そっか‥。」 美奈に違和感を感じたが、すぐに美奈が話し出した。 「っていうか、先生すぐ帰ったみたいだよ!」 「‥そうなんだ!」 何かあったんだ、と思いながらも、美奈が話したくなさそうだったので、私はあえて何も聞かなかった。 その後すぐに担当の先生がきて、授業を始めた。 授業が終わって、放課になると美奈はいつも通りになっていたので、疑問に思いながらも、私は気にしないようながら、今日の授業を終えた。  
/123ページ

最初のコメントを投稿しよう!

298人が本棚に入れています
本棚に追加