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アーリーは、病院を出てゆっくり歩き始めた。
ウィンバードに依存していた自分。
だけれど、ウィンバードには新しく護るべき存在が出来た。
ウィンバードは優しいから、アーリーにも今まで通りに接してくれるだろう。
けれど、またそれでウィンバードが無理でもしたら…。
ウィンバードはきっと気にしない。
しかし、アーリーにとってウィンバードは唯一無二の存在だ。
だからこそ、自分もウィンバードの負担を減らそうと考えた。
そして、ウィンバードに任せていた両親殺しの件について、自分も探してみようと思い至ったのである。
早速取り掛かるべく、アーリーは警察署に戻ろうとして…。
病院の外、不審な車を発見した。
フィールの営む病院は、いわば訳ありの奴らを診察する。
アーリーは警察官であるが故、病院にいる大半の者は知っている。
彼らは既に裁きを受けた後の者だ。
裁きを受けても、普通の病院には行きにくいと感じる人々がここに来る。
しかし、その黒塗りの車は異質であり、アーリーも見覚えない者が乗っていた。
何かある、そう踏んで。
アーリーは素早く車のナンバーを覚えた。
その時、銃声が静けさを引き裂いた…。
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