第一幕

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アメリカ・ロサンゼルス。 それが2人が六歳迄過ごした場所であった。 ウィンバードとアーリーは同じ病院で、1日違いで生まれた。 ウィンバードの方が1日だけお兄さんである。 最も、この事実は2人が小学生の頃知ることになるのであるが、その事柄については割愛させて頂くとしよう。 兎も角、家も偶然に隣同士だったため、2人は家族ぐるみで親交を深めて行った。 そして、ウィンバードとアーリーが六歳になった頃、父親の仕事の関係でウィンバードは東京に行くこととなった。 無二の親友であるウィンバードと離れ、悲しみに暮れるアーリーであったが数ヶ月後、親類に不幸があり日本へやって来た。 アーリーの父は日本人、母はアメリカ人なのだ。 日本に着いて、アーリーはウィンバードを探した。 日本の学校に入り、戸惑っているアーリーの元にウィンバードがやって来た。 日本に来て直ぐに入った学校が合わず、転校して来たのである。
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