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…確かにそうだ。
前科のある者と馴れ合う警官など、数少ないだろう。
しかし、フィールは随分昔からの知り合いだ。
果たして、前科持ちと馴れ合うからという理由が通じるだろうか。
「………分かってるのはそれだけなのか?」
「いえ。……あの、他言しないで頂けるなら教えられます」
「安心しろ。俺も紗菜も口は堅い」
ウィンバードと出会って数日しか経っていないのに、そういう風に言ってもらえるのが嬉しくて。
紗菜はほんのり顔を紅く染めた。
「分かりました。アーリーさんを恨む人の中で、屋山と言う人は特にひどく嫌悪しています」
「ややま、ね」
「はい。アーリーさんと俺の上司ですが、底意地の悪さはピカイチです」
「……底意地の悪さはピカイチで悪かったな」
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