第八章

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ゾクリと悪寒が走った。 身体とは・・・やっぱりそういう意味だろう。 「勘違いしないでくれ。君の身体を傷つけるだけだ」 そして何処かへ捨てる。 平然と言い放った屋山を、ウィンバードは睨みつける。 「アンタに人の心はないのか」 「あんな職業についている君に言われたくないな」 ギリ、ウィンバードは歯噛みする。 「本当は君の恋人を眼前で甚振(いたぶ)ってもいいんだが、あの男には関係ないからな」 冷徹な笑みを浮かべ。 屋山は言った。 「さ、どうする?」 「アンタみたいなヤツに聞かなくても、俺は必ずみつけてやるよ」 「そうか」 まぁ、事実を知った君がどうするかは見物だけどね。 屋山は相変わらず笑っている。 その表情からは真意が読み取れない。 「一つ言っておこう。私は君を常に見張っているよ」 「それは、どういう・・・!」 「探し人に頼まれているのでね」 何もかも、知っているのだ。 ウィンバードのこと、彼の真意すら。 屋山を使って調べさせていた・・・。 ウィンバードは愕然とし、床に座り込んだ。 「絶望はこれからだよ、マイケル・ウィンバード」 言い残して、屋山は去っていった。
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