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「ほ…本当に卒業しちゃうんですか…凜先輩!!」
今日は
私の中学の卒業式
「うん…卒業しなきゃいけないからね」
ずっとずっと憧れだった私の大好きな大好きな…
安藤凜先輩が卒業する日
「ゥゥ…やだぁぁあ!!行かないで先輩っ!!」
「ハハ…泣かない泣かない」
泣き虫に私が泣いたら優しく頭なでなでしてくれる…
先輩は優しくて明るくて大好き…
「先輩…留年して…グスッ」
「留年はやだなぁι
杏ちゃんは本当に泣き虫だね」
「私…先輩みたいに強くないです…グスッ」
「……いや…あたしは強くなんかないよ」
「…?」
「みんなに出会えたから…あたしは変われた…」
先輩は時々
どっか遠くを見て、優しく笑う
「出会いがあれば別れもある!!はい、これ杏ちゃんにあげる」
「リボン…ですか?」
「そう…卒業するあたしからのプレゼント…あたしの事忘れないでね?…きっと杏ちゃんも出会えるよ」
「誰に出会えるんですか?」
「大切な仲間…」
「…?」
「あ!!やっばい!!今日お別れパーティークラスでやるんだった!」
「先輩…ぅー…」
「じゃあね、杏ちゃん」
「グスッ…私…強くなります!!リボンありがとうございました!卒業…おめでとうございます!!」
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