2人が本棚に入れています
本棚に追加
「それ以上でも以下でもない」
「……そうかい」
むじは頭がいい。
成績は良いほう。だが、それは表向きで、実際はもっと上位を狙える素質をもっている。だが、本人曰く「私は楽に生きたいんだ。わざわざ苦労する道を選ぶ必要があるかい?」とのことで、わざとトップには立たずに、頭が良いねと言われるレベルに落ち着いているらしい。
「では、私は先生のとこへ向かうとしよう。わるかったなぁ、邪魔をして」
そんな生き方をしているむじだ、空気を読むということには長けている。
小さい背中をさらに小さくして教室を出ていった。
最初のコメントを投稿しよう!