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僕の矮小な脳をフル稼動して、何があったか、記憶を辿ろうとしたが、如何んせん、僕の記憶力の悪さは鳥類並に酷く、散歩しに家を出たはいいが、三歩目で何をしようとしたのか忘れてしまうほど、簡単に作られている欠陥品なのである。まあ、実際は三歩で忘れることはない。面倒臭くなり部屋に戻り布団のなかに潜り込むことだろう。
だから、いくら記憶の中を漂っていても、自分の低能ならぬ「低脳」っぷり落胆するだけであって、何もわからなかった。
「それ」
僕は布団を剥ぎ取る。
思い出すよりそうしたほうが圧倒的且つ効率的にも良かった。
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