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「凛々、僕の携帯取ってくれない? 充電してあるはずだから」    凛々から渡された、お腹一杯になって満足そうな携帯を開いて、時刻と日付を確認する。    〇六時四〇分。日曜日。   「うーん。……なんか早起きしちゃったな」    固まった筋肉を伸ばしてあげる。バネになった気分でぎりぎりまで伸びをするとポキ、と間の抜けるような音が鳴る。    そういえば、骨が鳴る、っていう表現を耳にするが、骨が鳴るってことは骨折しちゃってるってことじゃないかな。本当は軟骨やら間接が関係しているはずだけどね。    でも、もし、本当にそうなのだとしたら怖いな。接骨院が大繁盛。ウハウハだ。    もう一眠りしようかな、と開いたままだった時計の代用になっていた情報機器を閉じようとした。すると、メールが届いていることに気付く。
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