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本来備わっている機能として、「メール」が使用されたのは両手両足で数えられるくらいのものであったから(大体は携帯電話そのもの意義である、「電話」として申し訳程度に使っていた記憶がある)、どこをどうしたら受信したメールを見れるか迷った。適当にボタンを押しているとそれらしき画面が出て、僕はビンゴと口ずさみながらメールを読みはじめた。
見たことも、覚えもないアドレスからのメールだった。数字とアルファベットが仲良く、運動会よろしく整列していた。
「……」
凛々が無言でこちらを見ている。
「ゴメン、少し待っててよ」
読むだけなら数秒とかからないはずだ。
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