プロローグ【あいつとの出会い】

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ああ、まさか寝過ごすとは……これは俺達の始まりを祝う式典だぞ?こうなったのも全ては校長先生の話のせいだ。 こんな理不尽極まりない文句を垂れるのはよくないが、取り敢えずクラス表を見に行くことに。 クラス表は玄関の前の掲示板に貼り出されていた。まだ人が沢山いる。 良かった……助かったな…… 俺は人混みの中をかきわって掲示板の目の前に立った。 「えーと、892番は――」 指をスライドさせながら確認ていく。 「あー……あれかな?」 ようやく自分の番号を確認できた。クラスは3組。 まあ普通っていえば普通。というより、クラス番号が普通じゃないわけないが。 「……早めに行くか……またあんな事になりたくないし」
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