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「ここが3組か……」
約2分程かけてこれから一年間過ごす事になるクラスへたどり着いた。
中に居るのはクラスの半分位だろうか。
因みにこの学校は1クラス40人の10クラス、つまり400人の入学者が居る。
その中の1人の俺は多分さほど目立ちもせず卒業する事になるかもしれないな。
俺は自分の席を探し、適当に時間を潰す。
すると先生がクラスの中に入ってきた。いつの間にかHRの時間がやってきたみたいだ。
「よし、皆席につけ、今日から――」
そこから延々と先生の話が続く。……校則やら生活やら、どうでもいい事を話していた。
よくそんなに話す話題があるなと感心するな。
だがついにそんな話も終わりを告げると、自己紹介をしてHRを終了する事になった。
「私は――です、南中出身で――」
そうして一人一人の自己紹介を、軽く上の空で聞いていると、俺の番が回ってきた。
こういうのは少し恥ずかしいが、流れには逆らわない。
「東中出身の橘夏希です。部活はサッカーやってました、よろしくお願いします」
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