プロローグ【あいつとの出会い】

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なんともインパクトのない自己紹介を終えた俺。 「俺は――」 まだまだ自己紹介は続きそうだな…… そんな中自己紹介を聞いていると、ある聞き慣れたような声が俺の耳元へ届く。 「私は綾中唯です。春北中という中学から来ました。よろしくお願いします」 聞いた事のない中学校。ここらの中学校にそんな名前はない。 県外から入学してきた人だろうか?けど確かに頭に残っていたこの人の声は……何なんだろう? 不思議な感覚に捕らわれる。だがその感覚を閉ざす様に先生の声がした。 「よーし、これで一通り終わったな? 伝える事も伝えたし、これで終わるぞ」 ……いつの間にか自己紹介が終わったみたいだ。 先生は一番近かった奴に号令をかけるように指名した。 その人が号令をかけて挨拶をしたと同時に皆が帰って行く。 「俺も帰ろ」 今日は何だか大変だった気がするな。式で寝ちゃったり……今夜は何もないし、早めに寝よう。
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