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左目を失った理由…そんなの知らない。 私のせいじゃない…だって私は何も悪くない。
「答えられないなら、答えられないと言うんだ…」
「そ…それは」
答えられないと言え!!私には浮かばない!!何も知らないんだ!! 何も悪くないのよ!!私はぁ!!
「答えられない訳じゃない…君は認めたくないだけだ」
「認めたくない…」
「家族仲が不仲なのは自分には責任がまったく無いとね」
「わ…私は…私は」
私は悪くない。
悪いのは親だ…母がアイツが悪いんだ!!
「現実から逃げるな…君が右目で見ているのは紛れもなく君自身の現実なんだよ」
「現実…」
右目で見えた…現実それは――――――
「右目で見た現実…私が逃げて見なかった事実…」
「それはいったい何かな…」
「家族の事…学校の事…そして私自身…」
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