ケースNo.01 古河夏実『オキザリ』下

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「左目を拾ってこちらに…」 「これですか?」 左目…戻ってきたけどこれって…。 「それはもう劣化しすぎた眼球だよ…義眼の方がまだましだ」 「じゃあ私の左目は…」 「大丈夫だよ、僕の事象の力でなんとかなる」 「事象…?」 私は彼の後を行き、神前の前へと戻っていく。 「また質問責め…ですか?」 「それは無いよ、これは君の左目元に戻す作業だから」 「元に戻す…?」 「そう…」 半信半疑と言うものはもう私には無い、実際彼は私からオキザリを祓ってくれたのだ。 原因は何にせよ、この人がいなければ私は…。
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