ケースNo.01 古河夏実『オキザリ』上

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そんな事を考えている内に、今日丸1日の授業が終わった。 いつも通り1人で帰る。 友達がいないのか?と言われれば、いないとしか言いようがない。 母の口癖だった『他人は必ず自分を裏切る、友達は選びなさい』選んだ結果がコレだ自業自得なのかも。 でも欲しいとも思わない、1人でいる方が私は好きだから。 私はいつも家にすぐ帰るのが嫌で、近所の観察に向かう。 何か新しい発見があるかもしれないから…いつも見つからないんだけど今日は違った。 「何これ…こんなとこあったっけ?」 私の視界に突如現れたのは、1店の老店舗…看板には―――――― 「池神…商店?」
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