1448人が本棚に入れています
本棚に追加
バス停と話す男は、段ボールのバスに乗ろうとした
乗れなかった
「まともなバスは無いんか」
バス停と話す男は、また怒った
[ロバ]は段ボールのバスの下に潜り込んだ
[ロバ]は仕事だったのかな
段ボールバスは発車した
『大脳皮質「それじゃあ、慌ててみようか」
交感神経「汗を出してみようかな」
大脳皮質「いいねえ」』
ライオン着ぐるみは顔が出ているタイプで、フードみたいに頭を被っていた
私は汗が出てきたので、フードを外した
轟音が聞こえた
高い、金属音だ
地面を揺さぶりながら小型ジェット機が着陸した
乗降口が開いて、スチュワーデスが降りてきた
「こちらはエアコミュニティ・バスになります
ご搭乗なられるお客様は、おられますか」
私は小型ジェットに乗り込んだ
ひと安心だ
これで、間に合うだろう
『大脳皮質「みんな、通常に戻ってね」
交感神経「今日は重労働だな」
脳幹「無意味に働かすなっちゅうに」』
最初のコメントを投稿しよう!