熊のクローゼット

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しまった、謀られた マヨネーズバカも、就職に関してはライバルだったのだ 追い詰められた私の自我は、無意識下へ逃亡した 『広い講義室に、受講生は私一人 講師は、熊だ 「リストカットにおける医学的見解、が本日のテーマです 東洋医学では、鍼、灸と、身体への刺激により、自己免疫を活性化させるという考え方をします つまりリストカットは、何らかの原因で低下した免疫を、回復させる無意識的行為なのです」 私は挙手した 「それですと、リストカットを奨励していませんか」 熊は、顔を横に振った 「違います リストカットを奨励はしていません 代替治療の可能性を示唆したいのだよ、オイ、ワレ、叔父貴にコレ渡してこいや(午後2時)」』 私は[叫ぶハト時計]を見た 午後2時だ 私は急いでライオンの着ぐるみを着た 私は[ロブスター携帯電話]入りの袋とクレジットカードを持って、部屋を出た バスで行く予定だったが時間もないし、タクシーを使うか
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