始まり

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高校生活に入ってどのくらいがたつのだろう。 「これはやばい!」 私はいつも絵を描いていて、私を囲んで絵を見てくれる友達。 中学校からの付き合いで、結構頼りになるナツさん。 高校入って初めてできた友達、真由美ちゃん。いつも物静かだけど、ある特定のジャンルのゲームの話になると盛り上がる、結構楽しい子。 グループのムードメーカーの咲月ちゃん。いつも明るくていろいろ話を聞いてくれる。 いつも元気いっぱいで、ジャニーズが大好きな麻綾ちゃん。 高校入って以来、この5人グループでよくいることが多い。 いつも5人でお昼食べたり、移動したり、話したり、部活行ったり…5人でいるのが当たり前の毎日、幸せで学校に行くのが楽しい。でも、幸せはいつひか夢のように覚めていった。 「何アレ?」 私たちは写真部に所属していて、よく外に出て写真を撮っていた。今年は例年に比べ入部した人数が多く、1台につき2人1組でカメラを使うことになっているのだが、私は麻綾ちゃんと、そして、ナツさんと真由美ちゃん、咲月ちゃんと、咲月ちゃんとは中学校からの付き合いで別の学科のハルちゃんがグループになっていた。固まっていても良いものは取れないので、私たちは先に行って写真をとっていた。しかし、残りの2グループは固まって写真を撮っていた。別にそれはどうってことはないのだが、麻綾ちゃんが手を振ると逃げるようにどこか行ってしまった。別に笑いながらだったからふざけているだけだとすぐに分かったが、あまりにも私たちを避けるようにどこか行ってしまった。「ただ単にそう感じただけかもしれない」私はそう思ったのだが、麻綾ちゃんはそうもいかないらしく… 写真もだいぶとって中に戻ったとき、4人はどこかへいってしまった。「こちらが戻ってくるのも遅かったし先に帰ったのだろう」私と麻綾ちゃんはそうおもい靴を履いて校門を出ると、目の前には4人の姿が、「今なら追いつく!」そう思って走ろうと麻綾ちゃんに声をかけたが、 「何アレ?何考えてるの?」 よっぽど4人の行動が気に入らなかったらしくほっといて2人で帰ろうといわれた。 この日は金曜日、土日と2日間あるから気持ちを入れ替えて月曜日に事情を聴いてみようといった。 その時は小さくだけどうなずいのだが…
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