授業中のよそ見

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授業中、ペンがまともに動かない時がよく有る。 ティアのクラスが体育の授業らしく、クラスメートと一緒に校庭に出ている。   「あいつに悪い虫が付かなきゃいいけど・・・」   気付けば、あいつを視線で追っていた。 気付けば、あいつの事を気にしていた。   「痛・・・!?」   「授業を聞いていましたか、ルーク?」   ・・・気付けば血のように赤い視線が俺に突き刺さっていた。 視線を机の上に反らすと短いチョーク。 どうやら額に当たったのはチョークらしい。   「・・・聞いてたぞ、・・・多分・・・」   「校庭に気になる女子でも居ましたか? 青春ですねぇ」   ほっとけ、この陰険ロン毛教師!   「・・・はぁ・・・」   どうにもこの教師を相手にしてると疲れが溜まる。 放課後の部活で鬱憤を晴らすとするか・・・。 俺は周りに合わせ、教科書のページをめくる。 だが視線は自然と校庭に向かう。 そしてマロンペーストの髪を捜していた。   「ルーク~? 本当に授業を聞いていますか?」   視線を前に戻す。 相変わらず黒板に文字の羅列を並べている教師が、そのままの姿勢で俺を名指しする。   「あんた、背中に目でもついてるのか?」   「人を化け物みたいに言わないでくださいルーク」   充分化け物だ、あんたは
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