警察官と水神と風①

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私はここに来る前、最前線で刑事をしていたが、仕事でミスをしてしまい、この水神村派出所に飛ばされたのだ。 妻は呑気に、命の洗濯に来たと思えばいいじゃないと笑っているが、冗談じゃない。 『田植えの手伝い』 『95歳の男性を捜索、2時間後に自宅の居間で茶を飲んでいるところを発見。』 『近所の小学生が100円玉を届けに来る。』 日報にはこんなことしか書けない。 刑事に戻るには、それなりの功績が必要なのに、こんなにも辺鄙なところであげられるはずがないじゃないか。
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