警察官と水神と風①

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銀の毛の犬(であろう動物)にまたがった、小さな金髪の幼子の横顔。 私は、珍妙な光景にしばらくぼけ~っとしていたが、はっとした。 あの子ひとりでいくのだろうか? いや、もしかしたら、私が確認できなかっただけで、親がいたかもしれないが。 でも、もしひとりだったら。 水神滝は、この村一番の名所で、かなり大きな滝なのだ。 私は、森へ続く道を見た。 そこに犬と幼子の姿はなかった。 「…もう、森に入ったのか?」 私は、駐在所を妻に任せ、滝へと走った。
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