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銀の毛の犬(であろう動物)にまたがった、小さな金髪の幼子の横顔。
私は、珍妙な光景にしばらくぼけ~っとしていたが、はっとした。
あの子ひとりでいくのだろうか?
いや、もしかしたら、私が確認できなかっただけで、親がいたかもしれないが。
でも、もしひとりだったら。
水神滝は、この村一番の名所で、かなり大きな滝なのだ。
私は、森へ続く道を見た。
そこに犬と幼子の姿はなかった。
「…もう、森に入ったのか?」
私は、駐在所を妻に任せ、滝へと走った。
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