14人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ、早く彼らを帰せば、見てもいいですよね?」
それぐらいいいでしょう?
と、アレフに目を輝かせながらおねだりするザイン。
アレフは苦笑した。
「来年の7月11日に、イースター島でも見られるらしいぞ。
そのときでいいじゃないか。」
「来年まで待ち切れませんよ~。」
子供のように言う彼に、アレフは声をあげて笑った。
「サメクはこの世が続く限り、生き続ける。
1年など刹那の時間だぞ。」
そう言っている間にも、日はかけ続けていた。
最初のコメントを投稿しよう!