8説「…温泉」編

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  そこには、30畳ぐらいあるだろう畳みが床一面に広がり、奥には大机に大型冷蔵庫、さらには大型テレビに横長のソファー、カラオケセットにステージなんかも設置されている。   更に奥には、外に出られるのだろうベランダが見える。     「どおみんな、凄い部屋でしょ」   「うわっ、広っ!」   「うわ~凄い広い部屋ですね、ソファーやカラオケなんかもあるし」   「凄い凄い、こんな部屋に泊まれるっスか!」   「凄く……広い」   「姉さんの話しからして、大きい部屋だとは思ってたけど、ここまで大きい部屋だったなんて」     みんなが部屋中を見回しながら、それぞれ思った事を口にしている。     「それじゃあみんな、夕飯までしばらくあるから、自由に楽しんでね」     母さんはそれだけを言うと、白夜さんと一緒に奥の大机の方に歩いて行ってしまう。     「よ~し、じゃあボクは旅館内を見て回ってくるね」   「それじゃあわたしは、ちょっとお土産でも見てこようかな」     「どうしようかな……」     荷物を置きながら、それぞれがいろんな事口にしている。     俺は、どうしようかな……。       『※売店にでも行ってみるかな。』   『※俺も旅館内を見て回ってみるかな。』      
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