親友

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私は深呼吸してから、話し始めた。 夢のこと。 彼のこと。 双子のこと。 玲は最初、信じられないといった顔をしていたが、やがて真剣に聴き入ってくれた。 「ってわけなんだ…」 話し終えると、玲は目を閉じた。 そして一回頷くと、言った。 「なんかロマンチックじゃない?千年も前の殿方を今もなお想い続けているだなんて!」 男の人を殿方って言うなんて…。 と私は少し唖然としたが、 それよりも信じてくれた。 私はそのことが嬉しかった。 「玲…」 「そりゃあ、普通に考えたら、有り得ないことだよ。雪ちゃんじゃなかったら、馬鹿にしてたと思う。それに酷く憎らしく感じたと思う。自分に振り向いてほしくて、そんなことを言ってるんじゃないかって…」 玲は一呼吸おいて、私の目を真っ直ぐに見て言った。 「でもさ、雪ちゃんだもん。私には嘘つかないって信じてる。私と雪ちゃんは親友でしょ?前からそう言い合っていたでしょ?それは単なる形じゃなくて、中身なんだ。だから雪ちゃんの言葉を信じるし、もし馬鹿にするやつがいたら私がぶん殴る!」 ニッと玲は笑った。  
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