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「永遠の…愛。」
川原を歩いていた僕が見付けた物は、永遠の愛と書かれた僕の拳ほどの大きさの石だった。
「これが?永遠の愛?」
僕は、その石を拾って眺めた。仮にこれが、本当に人類が追い求めてる物の一つだとしたら、大変な大発見だ。
「う~ん?」
不思議と、この石からは、胡散臭さは漂わなかった。それは、これが本当に永遠の愛だと言う証拠であり、そして、僕を迷わす原因でもあった。だって、永遠の愛を手にしたからって、いったいこれを、どうやって使えばいいのか僕には、分からないからだ。
「パシャ!」
だから、必然的に僕は永遠の愛を川へ投げ込んだ。これでいいんだ!自分のした事は間違いじゃないんだ!って、何度も何度も繰り返し自分に言い聞かせながら、僕は再び川原を歩いた。
「えっ!?」
するとまた、永遠の愛と書かれた僕の拳ほどの大きさの石が目に入ったけど、目に入った瞬間。
「パシャ!」
僕は、永遠の愛を川へ蹴り飛ばした。ついでにそこら辺に転がってた沢山の永遠の愛も、川へ投げ込んだ。
「コラッ!!」
そしたら近くで釣りをしていたおっさんに、こっぴどく叱られた。
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