creative

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作品が書けない時は、こうして家の中をウロチョロしながら、作品のアイデアを絞り出すのが一番だ。少しずつ場所を移動しながら、気分を変えて作品を書き上げていく。キッチン、リビング、トイレ、バスルーム、クローゼットの中でさえ、俺にとっては、大事な創作活動の拠点だ。   「ここで…このオチ。……いや、何か違うな。」   作品に行き詰まれば場所を移動する。俺は、地下室から三階まで一気に駆け上がり、寝室のベッドに横たわり、アイデアを捻り出す。   「なら、こうか?いや、これじゃあ、オリジナリティがなくなる。もっとこう、俺らしさで行かなきゃダメだ。」   家の中をグルグル駆け巡りながら、俺の毎日は過ぎて行く。   「ダメだ!寝よう!」   思い付かない時には、ふて寝が一番だ。メモ帳とペンを枕元に置いた俺は、ゆっくり瞼を閉じた。だが実際、簡単に寝れるもんでもない。頭の中を作品のアイデアが駆け巡り、俺のふて寝を邪魔する。   「はぁ。」   瞼を開けた俺は、窓の外を見ながら、こんな時、散歩が出来たらなと、儚い夢を見ていた。   「やれやれ。」   窓の外の放射能測定器の針は、相変わらず振り切れていた。
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