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福岡にいくまでの期間は、とてものんびりしていた。
毎日仕事にいき、掃除をして開店準備をする。
そして後はモニターとにらめっこをしながら、自由に過ごしていたらよかった。
夜8時には仕事を終え、電車で家に帰る。
-つまらないな。
ポツリ、と、本音が出ることはあっても、過去に戻ることなんか出来ない。
昇平と、私は一緒にいないといけないのだ。
ある日、案内所のカウンターでテレビをみていると、若い男性が三人ほどで中に入ってきた。
「おっ、女の子がいる案内所って珍しいなぁ。しかも可愛い」
「こんにちは。ありがとうございます!今回はどういったところがよろしいですか?」
男達はヒソヒソと耳打ちをしたあと、私に言葉を発した。
「俺達あまりわかんないんだけど、とりあえずヌける所ない?」
「はい、こちらで直接案内できるのはソープだけなんですが、よろしいでしょうか?」
「んー、ヘルスとかないの?」
「ここの地域は完全個室のシャワー完備が禁止されています。現在あるのは昔からあるソープ四軒と、違法なピンサロになりますね」
「そうなんだ!お嬢ちゃん詳しいね!」
「お仕事ですから…」
「あっ!」
一人の男が大きな声を挙げた。
私はその男の顔を不思議そうにみた。
「ねぇ、ゆうきが前指名してたキャバ嬢だよね?」
「えっ…?」
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