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ド ゴ ォ
橋の中心に大きな穴が開いた。
「ぐふっ!!」
「くぅ…」
ド ォ ン
銀時と餡は紅桜の風圧で、飛ばされた。
「がぺぺ!!」
口の中に異物が入ったのか、唾を吐き飛ばした。
「おかしいねオイ、アンタ、もっと強くなかったかい?」
「……おかしいね、オイ。アンタそれ」
「ホント…それは一体、何かしら」
似蔵の持つ刀からは触手みたいのが伸び、それが似蔵の腕の中に侵入していた。似蔵の腕に、紅桜が同化している。
「「ホントに刀ですか(かしら)?」」
紅桜は心臓のような音を出し、大きくなってきていた。
それは最早、刀と呼べる代物ではなくなっていた。
「刀というより生き物みたいだったって。冗談じゃねーよ。
ありゃ、生き物ってより」
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