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こちらは神楽が見つけた船の中。
「オイ」
甲板で神楽は女物の着物を着て、キセルを吸い、左目を包帯で巻いている黒髪の男性の頭に傘の先を突き付けた。
「お前、この船の船員アルカ?
ちょいと中、案内してもらおーか。頭ブチ抜かれたくなかったらな」
そんな言葉を無視し、男は白い煙を吐き出す。
「オイ、きいてんのか」
男はゆっくりと振り返った。
その目には、ケモノが宿っていた―――――――――――。
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