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弾は神楽の左頬を掠めた。神楽はまた子に殴りかかった。
「はやくっ…餡は銀ちゃんのトコ行くネ!
このこと伝えられるの、餡しかいないアル! だから…はやく!」
「……わかったわ、神楽ちゃん…死なないでね」
「私はそんな簡単にやられたりしないアル。
餡こそ死ぬなヨ」
「私だって、そう簡単にはやられはしないわよ。
行くわよ、零羅!」
餡は零羅を拾って船の端までいくと、そこから飛び降りた。
暗く冷たい、海の中へ―――――。
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