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「俺だって、いい年こいてヤンチャなんかやりたかねーけどよ」
玄関にはいつもの靴といつもの服、その上には一枚の紙が置いてあった。
傍らには折りたたみ傘も置いてある。
手紙には『私のお気に入りの傘、あとでちゃんと返しに来てくださいね』と書かれてあった。
銀時は頭をかくと、呟いた。
「チッ、かわいくねー女」
出ると、お妙が玄関の先のところで外を眺めていた。
銀時が行ったあと、銀時がさしている自分のお気に入りの傘の柄を見つめ、呟いた。
「バカな男(ひと)」
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