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そっと部屋に入ると信兄は眠っとるようだった。
起こさんようにベッドに近付く。
信「…んっ…。」
昴「信兄、起きたん??大丈夫??」
信「おん…平気やで…。」
昴「そっか…。喉渇かへん??」
信「おん。」
まだ半分眠りながら身体を起こそうとしとる信兄を支えて蓋を開けたペットボトルを渡す。
それを受け取り、飲んだ信兄が口を開いた。
信「昴…ごめんな…??」
昴「ええよ。俺もごめん…さっきキレてもうたし…。」
信「昴は悪ないで??俺が体調管理しっかりしてへんかっただけや。」
俺は信兄を横にならせて言うた。
昴「別にそんなんでキレへんで??」
信兄は不思議そうな顔しとる。
昴「体調管理と無理しすぎってのもあるんやけどな??
ゆっくり休んでほしかっただけやねん。
信兄、いつも1人で頑張っとるから…。
もっと俺らを頼ってや。」
信「ごめんな??
頼ってないわけやなかってんけどな…。
今度からそうするわ。」
昴「おん!!そうしてや。
亮がお粥作ってくれたんやけど食べる??」
信「おん!!下りるか!!」
昴「ちょっ、大丈夫なん??」
信「だいぶええわ!!」
俺は信兄を支えながら1階におりた。
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