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神様なんてもう信じないよ。
小さい頃は信じていた。
全て運命を神様がにぎっているなら、悪いことをしないで、信じて祈っていれば、救われると思っていたから
親切であるように心掛けて、毎日の祈りもかかさず
それでも一番おこって欲しくないことがおこって
何度も何度も声がかれるまで、涙がかれるまで、泣き叫んだのに
神様はみてくれなかった
気にかけてもくれなかった
きいてくれなかった
「神様、神さま、かみさま、カミサマ」
呪文のように唱え続けても、失われる体温がもどることはなくて
繰り返し繰り返し、祈り続けても、つめたくなっていくのを止めることはできなくて
誰でもいいから**を助けてほしかった。
だけどもう、祈ることしか出来なくて
結局**は死んだ。
ずっと**のいない世界が来るのがこわかった。
そんな世界がこないようにと、ずっと一緒にいられますようにと
祈り続けていたのに、
カミサマはそれすら叶えてくれなかった。
だからもう信じない
祈らない
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