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    「おれのこと好きなの?」   クラスで人気の彼女がおれを好きだと言う噂を聞いた。   鵜呑みにするほどナルシストなわけではないが彼女の様子を見る限り満更でもないように感じた。   思い切って聞いたおれに彼女は 殺したいほど好き、と応えた。   上品に笑う彼女はどこか妖美だった。   「わたししか見れないように殺してずっとそばにいたいわ。」   うっとりと話す彼女を前におれは呆然と立っていた。 真っ黒な長い髪が風でさらりと揺れる。   おれはもう彼女の魔術にはまってしまったのだろう。 そう言う彼女を殺して自分のものにしたいと感じた。   彼女ならきっと許してくれる。   彼女の白い首にそっと手を回す。 最後にもう一度顔を見ると彼女はこっちを向いて笑っていた。   愛していると風にのって聞こえた。  
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