🍀clover🍀

～初めての友達～

｢光早くしないと遅刻するわよ｣

朝からお母さんの声が部屋じゅうに響いている
｢うぅん、後５分｣

私は布団の中にもぐった。

｢なに言ってるのあなた今日から高校でしょ｣

｢あぁ！！忘れてた｣

私ははっとして目がさめた。
私はすぐに顔を洗い、学校に行く支度をした

｢行って来まーす｣

｢行ってらっしゃいきおつけるのよ、あなたは走ったらいけないんだからね。｣

お母さんは心配そうにこっちを見て言ってきた｡
｢分かってるよ。大丈夫だから。｣

そう､私は走ってはいけない。幼い頃に心臓の病気にかかり、小中の頃は入退院を繰り返していた。だから私は激しい運動をすると発作が起こり死んでしまうかもしれないから。

入学式を終えて私はクラスで少しぼーとしていた。

｢はじめまして私の名前は海王七海よろしく仲良くしてね｣

急に後ろからと抱きついてきたのは凄く可愛らしい女の子だった。

｢はじめまして私は星野光です。｣

｢あ、ごめんね急に抱きついたからビックリした？｣

｢うん、少しだけ｣

｢そっかぁごめんね、あたし人に抱きついたりするのクセでさぁ｣

そう言って可愛く笑う七海があたしの最初の友達だった。