🍀clover🍀

～悪夢の宣告～

｢先生お願いします、光にはこの事は話さないで下さい。お願いします。｣

母は深々と頭を下げた。

｢分かりました、お嬢さんには黙っておきましょう。｣

｢ありがとうございます。｣

母と父は深々と頭を下げ帰っていった。

｢光、やっと来た来るの遅いよもうすぐ５限始まるよ。｣

｢ごめん、ごめん、少し診察長引いちゃって｣

｢そっかぁ、ならしょうがないねぇ｣

七海は少し落ち込んでいた。

｢ねぇ放課後にパフェでも食べに行かない？おごるよ｣

｢行く!｣

七海はすぐに機嫌を直した。

｢やば、光、５限始まるよ、早くクラス戻ろう｣

｢う、うん｣

｢はぁ、間に合ったね｣

｢うん、よかったぁ｣

しばらくしてから先生がきた。

｢席につけ授業始めるぞ｣

｢おい｣

急に隣から声が聴こえた。

｢何？桜木君？｣

｢お前、今日なんでいなかったんだ？｣

｢病院行ってたから｣

｢病院？あの駅のすぐ近くにあるデッカい病院かぁ？｣

｢え？うん｣

｢そうかぁ、昔から通ってるのか？｣

｢そうだよ｣

｢ふーん｣

まただ、やっぱり何がしたいのかよく分からない。