運 命 ?

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3日たってようやく保名さまの屋敷に着いた。私は新しい生活に慣れるのか不安だったが、それは、一瞬にして吹き飛んだ。屋敷の前に可愛らしい女房が手を振っている。安則はその姿を見つけて、馬を走らせた。そして、馬から降りると、その女房を抱きしめた。後ろから保名さまの声がする。 「あれが、あぐりだよ。安則の妻だ。本人は…自覚してはいないと思うがおっちょこちょいでね、私もたまにヒヤヒヤさせられる。」 保名さまがそい言い終わると女房、あぐりがこちらへと走り出すが、すぐにこけようとするのを慌てて安則が後ろから止めている。あぐりは、少し照れてこちらを見ていた。彼女とならうまく過ごせるかもしれない。
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