運 命 ?

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可愛いらしいまるで穏やかな春風の様な女性だ。私の直感は当たった。あぐりとはすぐに仲良くなった。自分が天狐だと忘れてしまうぐらいに…。 保名さまの屋敷に来てから、数日がたとうとしていたある日。私はあぐりと話しをしていた。 「葛の葉さま、保名さまとは夫婦にならないの?」 あぐりの唐突な質問に私は咳き込んでしまった。 「だ、大丈夫?私、何かした?!」 「ち、違うの。あぐりがそんな、ありえない事を言うから…。」 「え?ありえないって何が?」
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