三章

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日が落ちて暗くなった頃、 オルシアの一角がにぎわいを見せはじめた。 祭りは街から少しはずれた 海辺が会場となっている。 リンとルイもそこに向かって 歩いているところであった。 「街からはずれたところで 祭りをするなんて、珍しいのね。」 「神様の祠がそこにあるからな。 そこを中心に祭りをやるから、 こうなったんだ。」 「なるほどね………。 そういえば、やっと慣れてきたみたいね?」 「え? あ、ああ………まぁ。 だけどやっぱりまだ 違和感は残ったままなんだよなぁ。」 いたずらっぽく笑っているリンに、 苦笑しながらルイは言った。   
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