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少女こいし Part4
何の解決もなさないまま
月日は流れ
二人きりの嘘のない世界に慣れ始めた
そんなある日のこと
ふと目を離した隙に
こいしは外へ出て行った
「お友達がいっぱい出来た!」
その夜
嬉々として報告してくるこいしに
私はどういう表情を返せばいいのか
わからなかった
それからこいしは
毎日のように出かけるようになった
幼い私には
こいしを引き止める嘘を
思いつくことが出来なかった
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