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スピーカー
息を吸って勢いよく笑います
通りすがりの人々は
目障りって顔してるのさ
ぼくは分かってたはず
ぼくは知ってたはず
そんな人々の顔が嫌だから
全身鶏肌 ブルブル震えてた
スイッチONで大音量
ツンツンツンしちゃいます
誰かが決めたのじゃない
長い長い月日の末
こんなんになりましたよ
ごめんね
こんなぼくだから
素直じゃないから
そっと呟くよ
"愛して"
愛してって思うけど
それだけじゃ足りないから
スピーカーで
まだ顔も見ぬ
飢えてる人々に伝えるね
"愛してる"
ただぼくだけを
見てくれるような君に
もし出会えたなら
スピーカーは
聞こえなくなる
ジー…ジー…
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