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「この世にはね、聖杯って願望を叶えるものがあるの。
それを賭けて、魔術師たちが私達サーヴァントを呼び出して戦うのよ」
最初の、サーヴァントって何?という質問に答えず、まったく別の所から、入っていった。
「それで、サーヴァントっていうのは……、まあともかく、過去の英雄の魂が、使い魔みたいにして呼び出された……、
上級の使い魔ね」
……………………篤から言葉が出ない。
「で、このサーヴァントは7つのクラスに分けられるの。
私が弓兵のアーチャー。
他には、
剣の戦士セイバー、
槍兵のランサー、
騎乗兵のライダー、
暗殺者のアサシン
魔術師のキャスター、
狂戦士のバーサーカー」
「あ、ああ、成る程……。
で、アンタは何て言う英雄なんだ」
「え?私?
私の真名は、パンドラよ。
さあ、教えたから、あの箱の使い方を教えなさい」
パンドラ。
その女性は、神がつくりし人形。
その好奇心から、ある匣をあけ、世界へ災厄という矢を撃ち放った。
篤は、気づいてしまった。
自分自身で、その、匣を開けてしまったことに。
「だめ。教えられない」
きっと、良くないことが起こる。
そう判断した。
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