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「おい!本当に始めるつもりなのか?」
ここは、加護市。
聖杯戦争のある冬木とは、遠く離れた街で、一人の男は、戦争の幕をあげようとしていた。
「ええ、本当です。先輩」
ラッツァーは、先輩のサナユに相づちをうった。
「僕は、冬木で聖杯戦争を見たかった。
しかし、冬木は遠すぎるうえに、ゲームマスターが、気にくわない。
だから、僕はこの我が母校を中心に、加護市で聖杯戦争をしてもらう」
「そうか……。
って!そんなの許されるわけがないだろう!たわけが!」
勝手に、しかも、自己流で聖杯戦争を起こす。
おそらく、協会が黙っているわけがないだろう。
「冬木の聖杯の欠片を、調べ、改造したものを、校庭に埋めておく」
そう言って、懐から、怪しい黒いものを取り出す。
「でも、この土地に合うのか?
何か歪みが発生するだろ?」
「そうですね。
多少歪みがあるようですが……。
問題ないでしょう。
この学校、魔術的に凄く優れたとこなんですから」
この学校は、とある寺の跡地に建てられ、この地を代々納めた領主一族の墓が未だに残っているのだ。
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