ランサー

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局長たちと共に最後まで戦う選択をし直すこと……! 熱い思いと後悔がかち合う。 「分かった。 我がマスターよ。偽名を使おう。 だが、その前に一ついいだろうか?」 ……言われっぱなしのランサーが、いたずらっ子のような笑みを浮かべて、主を眺めていた。 ムスリとしながらランサーを睨み付けた。 「なによ?」 「私は、霊体化が可能なんだが……。 そうすれば、他の者には見えるまい」 「あ……、 忘れてたわ。アンタの言う通りよ。 何で思いつかなかったんだろう」 サーヴァントは、マスターの魔力供給によって、肉体を持っている。 昔の英雄の魂である、サーヴァントは魔力供給がなければ肉体を持つことが出来ず、霊体のままなのだ。 「はあ……、我がマスターよ。 紹介しかけた手前、投げ出すことはできない……。とりあえず父上のとこに戻ろう」
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