プロローグ

3/3
20人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
「それでも、この土地にいる魔術師は1つ。こんな魔術協会に隠匿するような戦いに7人も魔術師が集まるだろうか」 「大丈夫ですよ」 ラッツァーは、即答し、悪魔のような笑みを浮かべた。 「この学校の、一部見込みのある生徒に噂を流したんですよ……。 『明日、こういう儀式を行うと、何でも願いが叶うチャンスが手に入る。 その為には、昔の遺物が生け贄で必要だ』って感じで」 ラッツァーの言葉に、サナユは完全に怒った。 こんなことをすれば――、 「お前は、重罪人だ! 分かっているのか!殺されるぞ! それに、ガキに殺しあいをさせるだと!」 魔術が、一般の人々の前に姿を表すことは、禁忌とされている。 「僕は、協会なんてこれっぽっちも怖くないそれに……」 僕は、この戦いが見れたら、死んでもいい……。 ラッツァーは、呟いた。 「それに、神レベルの戦いが見られるように改造したから。 楽しみですよ!」
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!