セイバー

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青葉 高志は、ある噂を聞いた。 魔方陣を書いて、歴史的な遺物に祈りを込めると願いが叶うという、噂を。 その話をした男は、胡散臭くてしょうがなかったが、青葉はどうしても叶えたい願いがあった。 死んだ妹に逢いたい。 彼には、昔、妹がいた。 双子の妹で、7年前彼らが六歳のときに事故で亡くなった。 だから、彼は歴史的遺物―サーヴァントを召喚するための触媒―に、妹が好んでいた本を選んだ。 そして、ついに儀式を始めた。 しかし、彼は聖杯戦争を知らなければ、サーヴァントの存在さえ知らない。 彼は、儀式の後に、召喚された物を見て驚いた。 なぜなら、彼の目の前には、黒い大きな物体が、ふあふあと浮遊していたから。 ――問おう。汝が我がマスターか?
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