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「お、お、お前はは、何なんだーーーーー!」
――あなたの呼び出しに応じて召喚されたサーヴァントですが……?
頭に直接、語りかけてくる。
「サーヴァントって何なんだ!
俺は、ただ、願いが叶うっていうから……」
――分かりました。
まずは、見苦しいこの姿を、どうにかしましょう。
言うが早いか、黒い塊は、少女の姿に形を変えた。
「ああ……。愛!」
その姿は紛れもなく、高志の妹の愛の姿だった。
高志は、泣きそうになった。
――あなたの頭に、残っていた最も強く思われている人のイメージを借りました。
では、まず……。
愛の姿を象った黒い塊は、説明を始めた。
聖杯戦争のこと。
サーヴァントとマスターのこと。
願いを叶えるには、他のマスターを倒さなければならないこと。
サーヴァントのクラスのこと
説明が終わると、お決まりのものを聞いた。
「お前は、つまり、英雄だったんだろう?
お前の本当の名前は……」
――私の真名、いえ、通称して呼ばれるのは、言霊。
私は、言霊が、聖杯によって具現化した姿なのです!
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