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巨体の男「なんだ…女?チッ…水差してんじゃねぇ、消え去れ。」
酷く苛立った口調で話す。
???「…ん?私の事か?フン、あいにくそうもいかないのだ。そこの男は私の連れでな…悪いが今日はここまでにしないか?」
威風堂々とまるで王様の様に巨体の男に話している。いや女王か。
橘「バカ!!これは俺の喧嘩だ。さっさと帰れ!!」
腕を隠しながら話す。
???「やれやれ下僕にバカ呼ばれるとは…躾が甘くなった様だな…橘!!」
怒って橘を睨みつける。
巨体の男「…ハァ…辞めだ。」
二人の会話に毒気を無くしたのか巨体の男は構えを解いた。
巨体の男「おい…橘っていったか?助かったな、そこの女に感謝しな。」
クルリと背を向け、橘から離れていく。
???「…待つがよい。お主の名は何だ?今日の事でいろいろ事情を知りたいのだが…。」
後ろ姿に話しかける
巨体の男「女に名乗る意味は無え…。」
???「オオ!!そういえば自己紹介がまだだな。私の名前は凪 静香(ナギサ シズカ)だ。今日の事は内緒にしょう。」
凪は堂々と話す。
橘「バカ…自分で名乗るかよ。」
いきなりの凪の発言に橘は止める事を忘れてしまった。
巨体の男「凪…だと?」
巨体の男の動きが止まる。
巨体の男「フフフ…ハハハ…まさか見付かるとはな。」
再度凪を確認し、構えを凪に向ける。
巨体の男「俺の名は佐伯 徹(さえき とおる)。…凪…いや東千流正統後継者だったか?悪いが訳ありでな…死んでもらう!!」
佐伯は台詞と同時に前に飛び込む。
凪「!!」
凪はいきなりの行動に遅れを取る。
佐伯の左腕が凪の顔を捉える。
バァン……
一つの音が鳴り全ての時が止まる…
二人の決戦終わり
また新たな敵?…続く!!
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